鬼鎮神社探訪記

平成12年11月3日 文化の日



      福  
   鬼  は  
悪  は  内  
魔  内   ` 
外   `    
         
         



鬼鎮神社     鬼鎮神社

11/03

実は以前地図で発見して以来、目を付けていたのだが、どんなところなのか実情がわからなかった。
ガイドブックにも載っていなかったし。
この度、白鹿さんのHPの紹介により、埼玉の”鬼鎮神社”を訪れることにする。

JR川越線・東武東上線を乗り継いで、埼玉・嵐山へ向かう。
11:10 武蔵嵐山駅到着。
わきめもくれず、帰りの時刻表も確かめずに神社へ向かう。

道を歩いていて気付いたのだが、ここ地元の自動車は、道のまん中を走る。 センターラインもお構いなし、またいで走行。
遠くに見える森

11:25 十分ほど歩くと、神社の森が見えてきた。 左写真の上方がガスってぼんやりしているが、これはカメラのレンズ内の結露のため。 なかなか結露がとれなくって。
この日の外気は結構寒かった。

この神社は畠山重忠の菅谷舘の鬼門よけ建立された。
正面

本堂
 

本堂の脇にある石塔。 金棒を持った勇ましい鬼が彫るられている。

この神社の主神は衝立船戸神で、伊邪那岐命が黄泉の国へ行って黄泉醜女に追われた際に投げ捨てた杖(禊で捨てた、とも言う)が神格化したもの。 ”とおせんぼ”神が転じて鬼神とシンボル化した。

鬼鎮大神   
額縁
シンボル

 

本堂正面の額にはマンガ化された鬼が描かれている。 本堂裏には、大昔の額が晒されている。 むかしからこんなだったということが判る。
ここの絵馬の図柄もコレ
私もひとつ祈願しておいた。 願い事は”ひみつ”。 中国の故事に倣ったもの。 行った人は探してみて。 

  鬼鎮神社だけあって、鬼瓦も”鬼”。
立派なものだが、この神社のシンボル(↑)とはだいぶ違う。
鬼瓦職人さんはきっとコレ(↑)を見なかったのだろう。

ここの節分祭のかけ声が面白い。
「福は内、鬼は内、悪魔外」 と。
鬼瓦

金棒1

  本堂周辺は金棒・鉄棒・カナボウ。
参拝者が納めていったのであろうが、中には”針金を曲げただけのもの”もある。
下の写真で気になるものがある。
”鎌・剣・さしがね”で””を象る。
なにか意味があるのであろうか。 
金棒2

金棒3

毘沙門塔

 




11:45
境内脇にある毘沙門塔。
主神とはいえ鬼であるので、監視のために四天王を置いたか。

見るところ見終えたので東京へ帰る事にする。
今日は浅草で”東京時代祭り”があるのだ。



   助  
   六  
弥  に  
陀  ゆ  
の  か  
利  り  
剣  の  
で  雲  
鬼  の  
は  紫  
外  を  
な     
り     
      

姥ヶ池 (続々安達が原探訪記)

14:00 東武線・JR・銀座線と乗り継いでまもなく浅草・雷門の到着。 
人が異常に多い浅草寺境内。 お正月以上の人出。 
そう、今日は”東京時代祭り”なのだ。しかし、私には別の目的がある。 
浅草の”鬼婆伝説”探訪である。
この時点でお昼ご飯はまだである。
花川戸公園地図 

助六歌碑

 

九代目市川団十郎が詠んだ歌碑。
”みみずがのったくった”ような字が彫り込まれている。 古文書学を学んだ私でもよく解せない。
文面は以下の様。
「 助六にゆかりの雲の紫を
    弥陀の利剣で鬼は外なり
                 団洲 」

姥ヶ池
正面

 

ここ姥ヶ池はその昔、大川(いまの隅田川)の水が入っていた。
石枕で旅人を殺して追剥ぎ行為をしていた老婆が、自分の娘を石の下敷きで死なしてしまい、この池に身を投げて果てたという。
いまは、花川戸公園の一部として存在している東京都指定旧跡である。

姥ヶ池
 社

姥ヶ池

「文化財を大切にしましょう」

姥ヶ池
石碑
福寿稲荷

 

池の真中の石碑には、”福壽稲荷大明神”と刻んである。
祭ってあるのは”ばあさん”ではなく”お稲荷さん”である。

さて、ここでも見たいところを見てしまったので、”時代祭り”へもどることにする。

14:40 本当は2時ごろ始まる予定だった”東京時代祭り”。
由来については調べていないのでわかりません。
まぁ見たところ、関東圏内に活躍した人物たちの仮装行列、といったところ。
とにかく、人・ひと・ヒト。
浅草
東京時代祭り1
”始まり”

時代祭り2
”茶髪”

  浅草観音の旗を持った人(←)。
茶髪に烏帽子姿というのもなんとも。

ちいさい集団(↓)。 まるでお雛様の四段目・五段目。 
このとき多くのフラッシュがたかれた。 
時代祭り3
”浦島”
時代祭り4
”ちんまり”

  浅草寺金龍山のシンボル・金龍登場。
珠を追いかけるその姿は、長崎のそれである。
行列を観光客から守る氏子達の頭が邪魔。
撮った写真のほとんどに入ってしまった。
時代祭り5
”金龍の追うのは頭”

時代祭り6
”武将は何処?”

  江戸太郎の仮装の後、武将・畠山重忠の仮装が通り過ぎる。
先程行った鬼鎮神社の関係者である。 鬼のお導きであろうか。

大将も足軽も似たような仮装なので、どの人物が畠山重忠なのか解らなかった。
時代祭り5
”厚化粧”








15:10
 
北条正子である。
”いかにも”って年齢に人を選んだものだ。 コレが若くて美人だったらイメージが違うっていうもの。

歩みがとにかく遅い。 飽きてしまった。 間が持たないのだ。
ここらで帰ることにする。 まだ食事も摂っていないのだ。


の  頭  例  変  こ  そ  し  ん  に  美  で  昔  石  
娘  を  の  化  れ  の   ` だ  一  貌  い   ` 枕  
だ  砕  ご  し  を  数  身  と  夜  の  た  浅  伝  
っ  か  と  て  見  九  ぐ  こ  の  娘  老  茅  説  
た  れ  く  訪  た  九  る  ろ  宿  を  女  が     
  °て  手  れ  浅  九  み  を  を  お    °原     
   死  に  る  草  人  は  石  か  と     の     
   ん  掛    °観    °い  を  し  り     一     
   だ  け     音     で  落  て  に     軒     
   の  て     は     い  と  は  し     家     
   は  み     若     た  し   ` て     の     
   自  れ     衆       °て  寝  旅     住     
   分  ば     に        殺  込  人     ん     
       `                               


更新日2000/11/12